今日は会社の健康診断。僕が休職していた時期に職場の人はそろって本社で受けた。今日は僕一人で街中のクリニックに行った。
健康診断は9時半から始まって10時過ぎには終わった。特に緊張することなく受けることができた。途中採血をする看護師さんと自分の名字が同じだということが分かった。時間もなかったのであまりこちらからは話せなかったけどもっと話したかった。腹囲が思ったよりあった。頑張って筋トレしよう。
堀江に近い場所にクリニックがあったので堀江の洋服屋さんをたくさん回ろうと思った。しかしまだ11時にもなっていなかったのでほぼ開いていなかった。堀江界隈をぐるぐる回りながら「こんなとこに新しい店ができてる!」なんて堀江の景色を楽しんだ。
11時になってから帽子屋に入った。試着もさせてもらって二三言話をして店の外に出た。ただ店を出た後に「こんな感じで出てよかったのだろうか、ありがとうございましたと声をかけたほうがよかったのではないか、嫌な客だと思われたのではないか」などと不安に襲われた。「いや、今に集中だ。次行こう次。」今日はあまり調子よくないかもしれない。いや、僕はスロースターターだからこんなものなのかもしれない。
他の古着屋も回って試着などさせてもらった。何だろう、試着してるところをそばで店員さんに見られてるとすごく緊張して何を言っていいのかわからなくなる。言葉を発しようとしてもブレーキがかかる。それでも「とりあえずハキハキ話してみよう。そしてもし次言葉に詰まるようなことがあったら『緊張しています』と伝えてみよう。」そう思った。
最後に寄った古着屋は3回目だった。差し入れにお菓子を持っていこうと思ったがなぜか怖くなって躊躇した。「僕はそこまで常連でもないのにこんな差し入れする立場でもないのではないか、逆にめちゃめちゃ気を使わせてしまうのではないか」などと不安になった。一旦は差し入れをやめようかとも思ったが、最初の直感を信じてコンビニでお菓子を買った。
古着屋に入店してオーナーさんとしばらく話した後「これ、一緒に食べようと思って!」できるだけハキハキ話すよう意識しながらお菓子を差し出した。するとすごく喜んでくれた。
色々会話するうちに自分は繊細なんだという話題になった。そして差し入れを迷った話をそのまますると「いや、差し入れをもらえてラッキーて感じでめちゃめちゃ嬉しいですよ!」と言ってくれた。やはり僕の考えすぎだったようだ。
今日も2時間くらいいただろうか。ソファーに座らせてもらってボケーッとしてる時間もあった。お店でそんな感覚を持てるなんてずいぶんな進歩ではないだろうか。そうだ、自分を称えよう。
今日NHKのクローズアップ現代という番組にZ世代から支持を集めている『ちゃんみな』という歌手が出ていた。彼女は歌手としてデビューしてからSNSなどの声で「絶対に成功しない」と批判されたり、容姿を貶されたりして摂食障害寸前までいったそう。そして今その時期を乗り越え、その乗り越えた体験を赤裸々に歌詞につづってそれが若者だけではなく世代を超えて共感を得ているのだ。文章で説明するといささか安っぽくなってしまったが僕は何故か泣きながらその番組を見ていた。彼女のインタビューの中でも印象に残った言葉がある。
「自分が生きてきた足跡を称える。」
どんなしんどい人生を歩んだとしても自分の過去を否定しない。それを乗り越えたから今がある。僕自身も自分を決して否定しない覚悟を決めて生きようと思った。
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