いい一日

昨日は朝から頭が締め付けられていて体を起こせず会社を休む連絡を入れた。もちろんその後に入っていた飲み会もキャンセルのLINEを送った。だけど、そのあと起き上がって猫を触りながら「このまま休んでいいのか。」という思いが湧いてきた。確かに体調はきつい。朝からもう十分闘った。「もう今日はこれ以上闘いたくない。」「通勤の道中でメンタルが不安定になりそうな気がする。怖い。」「行ったところで動けないだろう。」そんな考えがあったけど、なぜか「行こう！」と腹を決めて、会社に電話しなおして今日行く旨を伝えて飲み会キャンセルのLINEも取り消した。やはり気持ちは大事だな。折れた心をもう一度建て直せたことは良かった。

職場につくとそれなりに仕事はできた。夕方ごろブースの外からブースに帰ってくると同僚が上司と話し込んでいた。聞こえてきた話によるとどうやら同僚は転職を考えていて同じ建物内の別の企業に応募したらしい。その話を耳にしたら凄く怒りが湧いてきた。「ずっと不満漏らしてた挙句結局やめるんかい。」「ここでうまく自分自身に集中できないならよそへ行ってもうまくいかないに決まっている。」そんな考えがぐるぐる回って凄く緊張してきた。「なんでこんなに許せないんだろう。」自分に問いかけたり自分自身の心身の働きに集中しようと意識した。なかなかコントロールできない。自分の作業に集中できない。

暫くするとブース内に二人きりになった。僕はずっと緊張したまま。同僚が僕に話しかけてきた。「さっきの話なんですけど…」同僚は転職しようとしていること、もし採用されなければまたここに戻ろうと思っているということを言った。正直「ムシのいい話だな。」と感じたけれどそのままは言えず、「それでよく会社が更新してくれましたね。」と言った。そして同僚は「これはわかってほしいんですけど、このブースの人間関係が嫌なわけではないんです。」と言った。正直それを言われて僕の気持ちが鎮まるということはなかった。息が苦しい。自分の動揺を悟られまいと僕も必死になっていた。

なぜこんなに自分の心が反応したのか。つまるところ僕はめちゃめちゃショックだったのだろう。こんなにも毎日家族よりも長い時間ともに過ごしている人に見捨てられたような感情になったのかもしれない。思い入れがあった？いや、ただの執着か。なんとか別の見方をできないかどうか探してみた。転職するなら5月と言っていた。直前に知らされるよりはまだ良かったのかもしれない。それに今僕が緊張感をもって仕事で来ているのは紛れもなくその方のおかげだ。それにもしかしたら転職せずにここにとどまるのかもしれない。そうなると僕の気持ちも複雑だ。文句ばかり言うんだからこのままやめてしまえばいいという気持ちもある。すぐにはすべて整理はできないか。グレーゾーンにできるか。

仕事終わって飲み会。僕が入っているオープンチャットのメンバーとの飲み会が梅田であった。オープンチャットはLINEで特定のテーマに関心があるメンバーを集めてそのグループチャット内で複数で会話できるサービス。飲み会に行く前にそのオープンチャットで出会った一番仲のいいメンバーと一緒に洋服を見ることになった。その子は僕より一回りほど年下の男の子だが今いる知り合いの中で一番気を使わなくてもいい人かもしれない。会うのが心から楽しみだった。

梅田のHEPというファッションビルで一緒に服屋を回った。もともとその子が「洋服を見たい」ということでここに来たが、僕も気になった古着屋に入らせてもらった。彼と僕は洋服の系統が全く違うが彼も古着に興味を持って見てくれた。僕は一緒に回る人の反応は凄く気になるのでそういう反応は凄く嬉しかった。凄く一緒にいて居心地がいい。僕が入った古着屋で気に入った洋服を見つけたが「めちゃめちゃ似合ってるよ」とすごく褒めてくれて僕はその洋服を買うことにした。誰かと一緒に古着屋に入ってここまで楽しかったのは初めてかもしれない。

さて、飲み会本番。僕を含めて８人が集まった。男性５人女性３人。そのうちの男２人とは一緒にご飯に行ったことがある。僕はテーブルの奥側に座って最初はその２人とそのうちの一人の親友の女の子と４人で会話をしていた。男２人とはもうあまり気を遣わないで話せるけどその女の子には緊張した。それでもその男２人がいたおかげで楽しく会話できた。そして２時間くらい経ってから席替えをした。その女の子とまた別の男性と女性の４人で会話することになった。僕以外の３人はアニメの話で盛り上がっていた。初めて話す人が２人いたので緊張していたのと、話の内容がディープすぎてなかなか会話に入れなかった。それでも最初一緒に話していた女性が「ゲジマユさんは好きなアニメはありますか？」と話を振ってくれた。そこから少しずつ会話に入れるようになった。顔はしばらく引きつっていたけれど、ちょこちょこ話していくうちに少し慣れてきた。男と人とは１対１で色々話もできた。女性は緊張する。

４時間近く一緒にいた。これだけ一緒にいて体力が持ったのはここ１０年くらいでは初めてかもしれない。次の日反動は来るだろうけど充実感はある。いい一日だったと思う。

スリーグッドシングス

１.飲み会楽しめた。

２.頑張って仕事に行った。

３.上司に会社に来たこと褒められた。