暴露療法

今日は職場で割と自分の意見を言えたほうかなと思う。意見を言うときは毎回自分の不安な気持ちが付きまとうもそれを振り切って言った。昨日から自分の意見を言うときにハキハキというように意識している。声は力だと思う。自信のある人はみな声が大きいのではないだろうか。そういうところから入ってみる。

今日ブース内で同僚がもう一人の同僚(AとBとする)を注意していた。Bが休憩中に他のブースの人にしつこく同じことを言うノリを仕掛けていたらしい。その他ブースの人は知的障害がありいまいち何をされていたのか理解していなかったのかもしれない。Bも差別しようという意識があったとかではなくただ仲良くなりたかっただけなんだろうなと僕は思う。Aは「あなたが同じ事をされたらどう思いますか?自分がされて嫌なことは他人にはしない。」とBに言っていた。

その場面から空気がかなりピリついた。僕も緊張した。正直そのAとBのやり取りを見て僕はAに対して「あなたはそんな偉いことが言えるのですか?自分はできていますか?」と尋ねたくなり、Aに対してネガティブな感情が湧いた。

さあ、ここからどう自分で処理して乱れた心を鎮めようか。僕はAの立場になって考えてみた。「Bが他ブースの人をからかう様子を見たら僕も不快に感じたかもしれない。Aはきっと人に注意することが得意ではない。だから穏やかに不快に感じたことを伝えるスキルがなかっただけではないのか。」そんなことを考えていくうちに自分の心が鎮まっていくことを感じた。大成功だ。

今日は会社で面談があった。いつも僕たち障碍者雇用で働いている(メンバー)と呼ばれる社員の上司にあたる(管理者)と呼ばれる人と、会社で起こったトラブルに入って対処してくれたり、僕たちメンバーの生活について指導してくれる(サポーター)と呼ばれる人と3人で面談を行った。サポーターの方から復職してからの心と体の調子などを尋ねられた。

面談の最初、僕は2人が見守る前でパソコンで心の変化についての質問に回答した。パソコンに入力する際手が震えないかと気になって緊張してきた。ふわふわする。どうしようか考えて僕は「こういう手先使う作業は緊張しますね。見られているので手が震えそうです。」と軽く笑いながら告白した。するとサポーターの方も笑いながら「そうですよね、じゃあ見ないようにしますね、ブラインドも開けましょうか。」と言ってくれなんか場の空気が和み僕はだいぶ力を抜くことができた。こういう風に自分の恥ずかしいと思っていることを暴露したほうがうまくいくことも多いんだと思う。

そういえば昨日古着屋でオーナーさんが洋服の物撮りをしていた時に何も考えずにボーっとその様子を見ていたら「見られたら緊張しますね。」と笑いながら言っていた。僕はその場面を思い出して実行したわけではなかったが、オーナーも意識か無意識かわからないけど自分のペースを取り戻そうとしてやっていたんだな。そしてそれを言われて僕は別にオーナーを馬鹿にする気持ちもわかなかった。むしろ逆かもしれない。親近感がわいた。だから僕もこれから積極的に自分の弱みを人に見せていきたい。

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